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ヨウコちゃん家

Sが住んでいるところは田舎で、小学校へはバス停まで班長を先頭に皆で15分歩いて、それからバスで10分くらいかかった。

同級生で一番近くに住んでいるのはヨウコちゃんだった。

小学校2年生のSは学校では男友達と遊んでいたが、家に帰ってからはよくヨウコちゃんとママゴトをして遊んだりしていた。3つ年下でヨウコちゃんの弟のかーくんともよく遊んだ。

Sより背が高く、目が大きくて性格もどことなく大人びているヨウコちゃんがSはちょっと好きだった。

ヨウコちゃんのお母さんもやさしくて好きだった。

ある日、Sはヨウコちゃんの家の庭で遊んでいるときに、ヨウコちゃんのお母さんに「おばちゃん」と言おうとしたところ、「お母さん」と言ってしまったことがある。そのときSはどうしていいかわからず、思わず赤面してしまった。

おばちゃんはただ笑っているだけだった。あとでグリーンティーをごちそうしてくれた。

うちのお母さんもこんなにやさしかったらいいのになあ、とSは思うのだった。








父の日

Sは小学校の授業で、父の日に手作りのプレゼントをあげましょう、という課題に取り組んでいた。

Sの父はヘビースモーカーなので、Sはヨーグルトの空き容器で灰皿を作ることにした。

プラスチック製に空容器のふちにハサミで切りこみを入れ、外側へ折り曲げていった。

Sは不器用だったが、なかなかの力作だと思った。

家に持って帰ると、母がなにそれ、と訊いてきた。

「灰皿作ってん」

「灰皿?あはは、ただのゴミにしか見えへんかったわ。あはは」

父の日当日、父親が帰ってきた。手になにか持っている。

「これかっこええやろ」

とにこにこしながらSの前に出したのは、ダンプカーの形をした陶器製の灰皿だった。

「会社の人にもらってん」

Sは急に恥ずかしくなった。ふちがバサバサになったヨーグルトの空容器を手に持っていた。

「それなんや」

「・・・灰皿作ってん」

「へえ〜。わしにか。ありがとう」

Sは自分が作ったモノとダンプカーの灰皿を横に並んでいるのを眺めながら、もっとうまく作ればよかったと後悔した。

どうしても灰皿に見えない。ただのゴミに見えてきた。

「これ使ってや」

Sは夕食をほおばりながらヨーグルトの空容器を指差し、父に言った。

「わかった、ははは」

父はダンプカーの灰皿で煙草の火を消しながら笑うのだった。

少年S

小学生になった。

小学校1年生になり、入学式を終え、はじめての小学校での授業を受けることになった1時間目の前、はじめてのトイレではじめての小便をしていると、同級生たちがどやどやと入ってきた。

「なんやねん、こらあ」

その集団の中の一人が叫ぶと、みんな「うわあ」「ひいい」といいながらトイレから出て行った。

小便をしていて逃げ遅れたSはテツヤに捕まった。

頭の髪をわしづかみにされ、ひっぱられた。Sも負けじと相手の髪をつかもうとするが、丸坊主でつかめない。

たまらずSは泣き出してしまった。

ほろ苦い小学生デビューである。

少年S

これからは少年Sの生い立ちを書いていこうと思っています。

皆さんよろしく(*^_^*)

お久しぶりです

最近なにかと忙しく、しばらくご無沙汰してました。

またよろしくお願いします(^−^)

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